【3DCAD】3D-CADで図面を書くメリット4つ
こんにちは。
装置の全体図から構成部品1点1点を図面化する「ばらし」と呼んでいますが、
これが膨大な時間を要し、大規模な装置なら、1000点を超える図面を作るのも珍しくありません。
それゆえに、時間がかかるし、ミスもよく発生します。
現在、うちの会社では2Dメインの環境で設計でしたが、
3D設計に切り替えて、作図スピードの効率化が期待されています。
一体3D設計にすると、どれくらい業務効率されるのでしょうか。
今回は3D-CADで超絶カンタンに図面を書ける理由がわかるメリットを紹介したいと思います。
本記事で使用している3DCADは「IRONCAD」ですが、
ほとんどの3DCADに共通する内容と思っていただいて結構です。
3DCADを用いた作図のメリット4つ(IRNCADの場合)
メリット1:投影図の追加で三面をパパっと配置
3Dでの部品図作成の流れは、
- 投影したいパーツモデルを指定
- 投影する面を選択
- 図面に投影
です。
投影するときに、面を選択して、ポンポンと置くだけ。
各面が1つのモデルを参照している状態なので、
お互いの面のズレは生じません。
中心線や隠れ線も自動で描写してくれます。
AutoCADだと、
3面それぞれのブロック(線の塊)を手書きしていました。
相互にリンクしているわけではないので、お互いの線ズレが頻発します。
メリット2:形状変更しても勝手に反映してくれる
設計変更で形状を変えたい場合は?
3DCADの場合、
モデルと図面がリンク状態のため、
モデル側で形状変更すれば、図面側で自動で反映してくれます。
一方AutoCADだと、
三面それぞれの修正が必要です。
しかも組立図と部品図両方なので、どんな小さな変更でもある程度時間は要します。
メリット3:部品表を自動で作成してくれる
あ
予めアセンブリやパーツに情報を持たせてあれば、それを部品表に出力してくれます。
うちの部品表では、品名、品番、材料、数量を書いています。
各パーツ・アセンブリに情報を持たせる方法は、
各々の「ユーザプロパティ」を開いてそこに打ち込むだけです。
部品表はそのユーザプロパティとリンクしているので、
吸い上げたい内容だけ部品表に出力することができます。
数量も勝手に数えてくれるので、今まで自分で10個,20個など数えていた手間は無くなります。
メリット4:風船を自動出力できる
「風船を自動で出力」を実行すれば、自動で風船を上げることができます。
ただ結局は自分で見やすいように配置するので、
「半自動」「支援」と割り切って使っています。
上記3つのメリットほどの工数削減効果はないですが、
風船抜けや風船指示ミスなどは防げるので、ないよりはいいです。
期待される効果=圧倒的な工数削減
- 部品の三面図のズレをチェックする手間が省かれた
- 部品形状の隠線、中心線を手書きする手間が省けた
- 部品表を自分で書いたり総数を数える手間が省けた
- 設計変更してもモデルだけ変えれば図面を修正しなくていい