【3DCAD】ミスミmeveyを使って見積してみた感想
今回はミスミが提供するmeveyを使ってみたレビューを書きたいと思います。
meveyは3DCADデータをアップロードするだけで即時見積、
そして即時出荷まで可能にした次世代プラットフォームです。
グッドデザインを受賞し、新聞や各メディアで注目されているので、
設計者である私が実際にmevey無料版を使ってみました。
こんな方に読んでほしいです。
- 使ったことがないけど興味がある方
- 実際の効果や改善点などを知りたい方
目次
いきなり結論
実務に導入したら業務効率は大幅に上がると思います。
だって見積から発注って、実務ではめちゃくちゃ手間でめんどくさいんです。
これをウェブ上で、まるでAmazonのように秒で完了できる。
ミスミさんの大変な苦労が見えてきます。
ただ、いろいろ課題は見えてきました。
詳しい感想を知りたい方は下も読んでください^^
従来の調達プロセス=めんどくさい
まず従来の実務について話します。
実務では部品の価格は出来上がってからでないと分かりません。
事前に知りたければ事前見積しますが、これが面倒です。
図面を書いて加工メーカーや商社にメールで見積依頼して…
結構めんどくさいし、いかんせんレスポンスが遅い。
これをmeveyは90%工数削減できると公言しています。
その理由とは?
meveyの強み
製造業における部品調達のデジタル革命「meviy(メヴィー)」
- 3Dデータをアップロードするだけで秒で見積回答
- 2D図面作成が不要 自動生成してくれる
- ワンクリックで最短即日出荷
発注までの流れはこうです。
- 3Dデータのアップロード
- 見積条件の設定
- 見積分析
- 発注
無料版を使ってみた
FAメカニカル、ラピッドプロトタイピング、金型部品の三種類対応できます。
今回は切削・板金部品を扱うFAメカニカルを選択します。
ステップ1:3Dデータをアップロード
パーツデータをドラッグアンドドロップするだけ。ラクチンです。
ステップ2:見積条件の設定
部品が切削部品か板金部品かを選択します。
今回は板金で選択して分析実行します。
3秒は言い過ぎかな。この程度の部品で5秒はかかりました。
それでもこの速さは驚き。
ステップ3:自動見積
見積結果
右下に見積額が算出されます。
数量/材質/表面処理が初期ではデフォルト値なので、
こちらを選択・変更します。
内容に応じて右下の価格も反映されます。
例えば表面処理なしを無電解ニッケルメッキにしたら当然値上がりします。
材料のバリエーション
表面処理のバリエーション
2D図面自動出力
pdf出力
ステップ4:注文
無料版なので注文まではできませんでした^^;
本来は見積結果に満足したらワンクリックで注文し即日出荷されます。
使って感じた感想・課題
・ 使用感
簡単かつスピーディーなので満足です。
・コスト
見積価格がやや高価なのでは?と思いました。
実績ある(価格のでている)パーツで検証しました。
見積額と実価格で比較したら2倍ほどmevey高い。
・部品種類対応
meveyでは板金と切削部品しか対応しておりません。
装置メーカーでは板金と切削以外にも溶接部品が多数あります。
型材フレームやブラケットなどなど
そういったところも拡充してくれることを期待します。
・使い方
割高なのもあって、現状ではコストダウン検討用のツールとして使うのがベターかと思いました。
出荷まではいかないかなぁと思います。
理由は前述したコストもそうですが、
あとは既存の社内システムにどう組み込むかが難しい印象。
なので使い方としては、
- より安い形状を検討する
- 製作可否の判断する
- 材料、表面処理ごとの価格差の把握する
で考えています。
スピーディ出荷の恩恵は受けなくとも、
品質を上げられるし、設計力が身につくと思います。
まとめ
mevey無料版を使ってみた感想を書きました。
既存システムから大幅に工数削減できるプラットフォームだと実感ができました。
まだ3DCAD自体導入したばかりなので、なかなか本格導入までの道は遠いのですが、将来的に取り入れていきたいと思います。
おわり