アルパカすりーでぃー

機械設計として日々学んだことを発信しております。たまに筋トレも。

3DCADのニーズが急増してきた理由

 

今回は、3DCADについてまとめたいと思います。

 

装置メーカーの機械設計のわたしが、
3D設計導入で培った体験談やノウハウを発信することで、

3DCADで苦戦しているメーカーさんの一助になりたい。

また、これから趣味で学びたい一般の方にも、3Dテクノロジーの面白さを一緒に体感してほしい!

と思ってます。

 

 

 

書きたいこと

  • 3D設計導入への道!中小企業が3D-CAD導入を目指す日記・体験談
  • 皆に3D技術に触れてほしい!Fusion360の学習から3Dプリンタまで記事

どんなに人に読んでもらいたいか

・3D設計導入を本格的にはじめたいと考えている装置メーカーの方
・3D設計のやり方がわからない機械設計の方
・趣味で3DCADを学習したい方

 

経歴


学生時代:大学院で工学部卒業。3DCAD(Solidworks)を学ぶ。
新卒で就職:産業車両メーカーに就職。車体設計担当。3D設計(NX I-DEAS)。3年間働く。
転職(現職):業界を変え、装置メーカーに転職。はじめての2D設計(AUTOCAD)。

 

前職の3Dから今の2Dメインの会社に転職して、最近3D導入することになりました。

過去記事で具体的な悩みをまとめてあります↓↓

 

nogutaku49.hatenablog.com

 

中小はまだまだ2D派?

どれくらい3DCADが普及されているのでしょうか?

大手企業、特に自動車メーカーや家電業界では、3Dはすでに普及されているそうですが、
社員100人程度の製造業の中小企業では、まだまだ2Dベースではないでしょうか。

 

だってソフトのライセンス料なんてめちゃくちゃ高いじゃないですか。

1本あたり月額数十万円かかるそうで、機械設計の人数分揃えたら大変な額になります。サポート料も上乗せされます。

 

そりゃ大企業ほど資産が多くない中小なら、慎重になるのも当然だと思います。

実際僕の会社では2D設計が基本です。


現状(うちの場合)


現職の状況を書きます。

一応3Dソフトは数本持っていますが、
使うのはお客様から3Dデータとしてほしいと要望があったときだけですね。


すでに出図し終わった2D図面を3D変換する単純作業です。
社内的にニーズがないので、操作できる人も1~2人。ちょっと3Dに興味がありそうな若手社員に依頼する。

上司「いま3Dやる必要あるの?」

前職で3Dメインだった僕は、一度上司に3D設計を提案しましたが、
「メリットはわかるけど、なかなか難しいね。いまやる必要ある?(ないよね)」

という反応をもらいました。

その場はあきらめました。


理由は、
・設計力が落ちる
・操作が難しい
・コストがかかる
です。


「現状2D設計で成立しているのに、わざわざ難しいソフト扱う必要ある?」

「高いお金かけて、もしうまくいかなかったらどうするの?」
「若手が育たないんじゃないの?」

 

2D期間が長いベテラン社員がもつ3Dへの抵抗は想像以上でした。

その壁を壊さなければ、次へ進めないな、とも思いました。

 

(以前こんなツイートをしました。)

 

ところが、その風向きが大きく変わることに!


全社的に3D設計をやろう!というのです。

 

急になぜ?

理由はロボットにありました。

 

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ロボットシミュレーション

「3D CADを導入しよう!」そのきっかけ


きっかけはロボット案件の引き合いが急速に増えてきたことです。

ここで言うロボットは6軸多関節ロボットのことです。

世の中的にトレンドになってて、製造業、食品、医療分野など広い範囲で需要が高まってきてます。

 

ロボットの魅力にひかれて、「うちもぜひ!」というお客様が増えてきました。


なぜロボット案件に3Dが必要か?

そもそもなぜロボット=3Dにつながるかというと、

シミュレーションをするためです。

  • 周辺装置と干渉してないか?
  • サイクルタイムが上限をこえてないか?

これらを確認するには、図面だけでは無理で、

ロボットシミュレーションの力が必要なんです。


その場合、シミュレーション専用ソフトはもちろんですが、
ロボットに取付けるハンドユニットや周辺機器などの3Dデータが必要なんですね。

 

っていう経緯があって3D導入に踏み切ったわけです^^

これからそういった企業は増えてくると感じています。

 

まとめ

 

 3Dで世の中をもっと楽しく!をテーマに自分の体験談、学びを発信していきたいと思います。

まだまだ企業も一般の方も身近なものになっていないというのが、私の意見です。

これはもったいないことです。

本当は便利で、楽しいことを体感できる、

そういうコンテンツ配信を心がけていきたいと思います。

 

おわり!